「リボ払いはヤバい」という動画やネット記事をよく目にすることがありませんか？
ただ、ふわっとした内容しか知らない人もいるかもしれません。
リボ払いは複数回に分けて支払う点では分割払いと同じですが、返済方法が異なります。
最近、カード会社がCMやネット広告などでリボ払いを宣伝する風潮がありますね。
そこで私が中立的立場で、リボ払いがヤバいと言われる理由と分割払いとの違いを解説します。
この記事を読むと次のことが分かります。
リボ払いがヤバい理由
リボ払いと分割払いの違い
リボ払いを回避するための重要事項
リボ払いをよく知らない方には注意喚起になりますので、最後までお読みください。
リボ払いがヤバい理由
リボ払いとは、毎月の返済額を定額にする支払い方法です。
家計管理を簡単にしたり、月々の負担を軽減したりするメリットがあります。
一方で「リボ払いはヤバい」とか「リボ地獄」と言われるように、とにかく悪評が多いです。
その理由として次のことが挙げられます。
手数料が高い
借入残高が把握しにくい
借金が膨れ上がりやすい
理由について順に解説します。
手数料が高い
リボ払いは年間15%～18％の利息がかかります。
これは法定金利の上限ギリギリの金利です。
銀行の定期預金の金利が0.01%の時代に、サラ金並みの高金利といえます。
リボ払いの手数料は以下の式で算出されるため、利用金額が増えたり支払い額を減らしてりすると、トータルの手数料が高くなります。
［ 利用残高 ✖ 利用利率 ÷ 365 ✖ 利用日数 ］
カード会社がリボ払いを宣伝する目的は、手数料で儲けるためです。
借入残高が把握しにくい
また、リボ払いは借入残高が把握しにくい難点があります。
なぜなら返済額に手数料が含まれるためです。
ここで具体例を出して説明します。
Aさんは10万円の液晶テレビをリボ払いで購入
年利は15％
月々の支払いは5,000円
Aさんの月々の支払いイメージはグラフの通りです（※定額返済方式の場合）
毎月5,000円返済しているはずが、実際は手数料の分だけ元金が減っています。
完済には24カ月かかり、完済時に115,620円を支払う計算になります。
借金が膨れ上がりやすい
リボ払いは借入残高が把握しにくいため、借金している感覚がマヒしやすいです。
安易にリボ払いを繰り返すと、返済期間中ずっと手数料を取られ続けます。
これではカード会社の思うつぼです。
働いても働いても膨れ上がった借金の返済でお金が消えていく無間地獄に落ちます。
リボ地獄と呼ばれるのは、そのためです。
リボ払いと分割払いの違い
リボ払いと分割払いの大きな違いは、返済方法です。
リボ払いが支払い金額を指定できるのに対し、分割払いは支払い回数を指定できます。
手数料がかかる点は同じですが、分割2回払いは手数料がかかりません。
| リボ払い | 分割払い | |
|---|---|---|
| 返済方法 | 支払い金額を指定 | 支払い回数を指定 |
| 月々の支払い金額 | 利用額に関わらず一定 | 利用額によって変動 |
| 手数料 | 必要 | 2回まで不要（3回以上は必要） |
リボ払いを避けるための重要事項
「分かったよ！リボ払いをしなけりゃいいんだろ」
そう考えるのは早計です。
自分の知らない間にリボ払いをさせられている場合があるからです。
よくあるのは以下のような場合です。
それぞれ見ていきましょう。
リボ払い専用カードを使っている
ひとつ目は、リボ払い専用のカードを使っているケースです。
リボ払い専用カードには、以下のカードがあります。
JCB CARD R
ACマスターカード
イオンスマートペイカード
Orico Card THE POINT UPty
ライフカードStylish
etc.
これらのカードは決済時に自動的にリボ払いが適用されます。
名前からリボ払い専用と分かりにくい点に、カード会社の悪意を感じます。
しかも入会審査はゆるゆるです。
自分のカードがリボ払い専用カードではないか一度確認しましょう。
初期設定がリボ払いになっている
二つ目は初期設定がリボ払いになっているケースです。
カードによっては、支払い設定がリボ払いが選択されているものもあります。
「一括払いしたつもりがリボ払いになっていた！」
ということが起こりえます。
特に注意が必要なのはファミマTカードです。
ファミマTカードは初期設定でリボ払いが選択されています。
以前、私もまったく気付かずに使っていた経験があります。
会員ログイン後、支払い方法を「ずっと全額支払い」に忘れずに変更しましょう。
リボ払いは「ダメ。ゼッタイ。」
結論、リボ払いは百害あって一利なしです。
薬物乱用とリボ払いは「ダメ。ゼッタイ。」です。
マジで人生が詰んでしまいます。
カード会社はあの手この手でリボ払いを勧めてきますが、スルーするに限ります。
知らない間にリボ払いをさせられている場合もあるのでご注意を。
カードで高い買い物をする場合は、必ず事前に返済計画を立てましょう。
