クレカが不正利用されたらどうする?個人で取れる対策3選

先日、ながら日経で2023年のクレジットカードの不正利用率が過去最悪となったと聞きました。
日本クレジット協会の調査によれば、カード番号盗用による被害が大半を占めることが分かっています。

参照)日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況(2020年4-6月)の
構成比の訂正について

「普段カードを持ち歩かないから大丈夫」
「詐欺には絶対引っ掛からない」
などと油断していると痛い目に遭います。

不正利用の中には完全に防げない手口も含まれるためです。

不正利用は放置しておくと、高額な利用料を請求される羽目になります。

そこで個人が取れるクレカの不正利用の3つの対策を紹介します。
クレジットカードを一枚でもお持ちの方は自分の身を守るため、ぜひ最後までお読みください。

目次

不正利用の手口

不正利用の主な手口は次の3つです。

・スキミング
・フィッシング
・クレジットマスター

スキミング

スキミングは、カード加盟店の端末に機器を取り付けてカード情報を盗み取る手口です。
最近では、非接触でカード情報を盗み取る機器も出現していると言われています。

フィッシング

フィッシングは不特定多数にショートメールを送り付け、カード情報を盗み取る手口です。
相手に動揺させてリンクをクリックさせ、不正なサイトへ誘導します。
落ち着いてリンクのアドレスを確認すれば、詐欺かどうか判別できます。

誤)smbcoc.com
正)smbc.co.jp

誤)Amazonz-info-co-jp
正)amazon.co.jp

クレジットマスター

不正利用で見落されがちなのが、クレジットマスターです。
と言っても、クレジットカードに詳しい達人のことではありません。

大量データを送り付けることで有効なカード番号を割り出すのが手口です。
カード番号は規則的に割り当てられており、総当たりすれば分かってしまうからです。

極端な話、タンスにしまったままのクレジットカードも不正利用の対象となり得ます。

カード情報が盗み取られると、不正利用者はECサイトなどで少額決済を行います。
持ち主に気付かれていないことが分かると、不正利用が繰り返されて被害が広がります。

個人が取れる不正利用の3つの対策

不正利用はカード会社も対策を講じています。
不審な決済にキャンセル処理をかけたり、カードの持ち主に利用確認を行なったりします。

しかし、カード会社のチェックをすり抜けた場合、持ち主に請求が届きます。
そうならないために、個人で出来る対策は次の3つです。

・利用明細をチェックする
・カード利用通知設定をする
・使わないカードを解約する

順に解説します。

利用明細をチェックする

ひとつ目は、利用明細をチェックすることです。
初回の不正利用時に気付けば、被害を最小限で食い止められるからです。

カード会社の不正利用に対する補償期間は、約60日間となっています。
そのため、明細に不審な利用履歴がないか自分の目で確かめることが重要です。

カード利用通知設定をする

2つめは、カード利用通知設定をすることです。
万一、身に覚えのないカード利用通知があった場合、不正利用に気付いて即座に対処できます。

主要なカード会社では、以下のように通知機能設定が可能です。

三井住友カード

楽天カード

使わないカードを解約する

3つめは、使わないカードを解約することです。

使わないカードまで利用通知設定をするのは、手間で面倒だからです。
カードの枚数を減らすことで、使用しているカードを管理するだけで済みます。

不正利用に遭った際の対処法

万一、クレカの不正利用に遭ってしまったら迅速な対処が必要です。
個人が取れる不正利用の対処は、以下の通りです。

STEP
カード会社に連絡する

カード会社に連絡して不正利用に遭った旨を伝えましょう。
二次被害を防ぐため、カードの利用停止・再発行を依頼します。

STEP
被害届を提出する

交番・警察署に被害届を提出します。
補償を受ける際に被害届の受理番号が必要になるためです。

STEP
カード会社の補償を受ける

カード会社の調査の末、不正利用が認められると請求をストップします。
申請日からさかのぼって60日までに不正利用された利用金額が補償されます。

STEP
カードの登録変更を行う

通信料や公共料金などカード払いにしている場合はカード情報の登録変更が必要です。

補償対象外となるケース

不正利用が認められれば、カード会社の補償が受けられます。
ただし、補償の対象外となるケースもあるので注意が必要です。
以下の場合、補償は受けられません。

届け出から60日以上経過している
カードに署名がない
家族や身内による利用
暗証番号が推測可能である
第3者にカードを預けた

不正利用に個人の対策は必須

クレジットカードの不正利用は、けっして他人事ではありません。
実際、2024年に入っても前年以上のペースで被害件数が増加しています。

カード会社の対策も進んでいますが、不正利用の手口は巧妙化しています。
ネット上の犯罪は匿名性が高いため、検挙されるのは非常に稀です。

・利用明細をチェックする
・カード利用通知設定をする
・使わないカードを解約する


万一に備えて、個人でもしっかり対策しておきましょう。

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